人形劇という比較的脚光を浴びにくい芸能文化を、客車劇場という希有な存在を軸にして一冊に凝縮させたい。そんな熱い思いから本づくりが始まりました。青木久子先生の献身的かつ全面的なご協力のもと、約2年の月日をかけて、令和元年末、満を持して上梓されることとなりました。
この本には、客車劇場とつむぎ座のこれまでの歩みとともに、内外の人形劇の歴史が詰まっています。研究資料としても十分に価値のあるものだと自負しています。
今回の出版はひとつの通過点に過ぎません。文化伝統の継承がより困難になりつつある今、少なくともこの客車劇場は、今日も、これからも、活動を支えてくださる皆様と一緒に、走り続けていく所存です。
園長 鮎澤伊江
二枚目:『メルヘン列車出発進行!!』
25周年記念事業として2005年8月に出版