もう一つは「彩」でしょうか。色彩の彩、です。一人ひとりの、個性あふれる子供たちが登園して仲間と触れあい交流するこの幼稚園という空間は、まさに多様性のぎっしり詰まった、彩り鮮やかな特別な場所です。そして、一人ひとりが持っている「才」を最大限に育てる・伸ばす場所です。
今年一年、子供たちにも、保護者のみなさんにも、大変お世話になりました。来年も「最」高の年になることを、さらに、亥年なので、良い意味で、子供たちと猪突猛進できることを、心から願っています。良い年をお迎えください。
すみだ水族館同行記
OBOGでもない、年少組の保護者である私がなぜ、この遠足の引率として同行していたのか?それは、大した理由では無いのだけれど、単に園長先生のご厚意であります。
園の有償ボランティアを少しばかりさせて頂き、その最中、園長先生に、すみだ水族館の話を聞き、 私が大の水草水槽好きであることを熱弁しましたら、園長先生が、私の童心にも似たパッションを感じてなのか、男子園児のトイレ番として、引率することになりました。
道中の園児たちについて感じたことは、モータリゼーションに慣れ、電車慣れしない大人よりよほど園児たちは立派だと感じました。保護者の皆さんの心配など何のその。なんと園児たちの立派なことか。 お見せしたかったくらいです。
甘えたり、 騒ぐ子などは一人もおらず、大人に強制されたマナーではなく、身についた自然体のマナーを感じました。子供は同世代の集団から協調を学ぶのだと、私のほうが学ばせて頂きました。
「クレヨンしんちゃんを見てるぐらいのじかんだよー」と、乗車に少しあきてきた園児たちに、残り時間の分かりやすい説明の仕方をする先生のやさしさに関心ました。
帰りの駅で、保護者の方に感謝のあいさつをされましたが、恐れ多い。ほとんど趣味の延長線上で同行しただけの人間です。すべては園児たちと先生方のがんばりです。
すみだ水族館では伝えられなかった、今回園長先生に引率に抜擢された理由の、水草水槽の講釈を、子供たちに伝えたかった事を、ここに記します。
すみだ水族館の特色は、他の水族館にはない日本一大きくきれいな水草水槽です。この水槽にはCO2が添加され、水草たちは専用のライトで光合成を行っています。光合成によって発生した酸素は、魚などの動物に還元され、動物の糞など有機物は微生物が分解し植物に還元されます。
つまりこの水槽は、生態系の息づく、小さな美しい地球なのです。
子供たちも地球も、私たちの宝物なのです。